12月10日、朝6時15分。まだ空が深い藍色を残しながら、東の空だけがじんわりと明るくなり始めた時間帯。気温は5℃。氷点下にはならなかったものの、外に出ると肌に触れる空気は冷たく、冬の始まりを感じる朝となりました。

最近は晴れが続き、空気が乾燥しています。過去の気象と比べると今年は湿度が低い日が多く、ニュースでは山火事の話題を耳にしたり、地震の揺れを感じたりと、少し不安になることもあります。年末が近づき、気持ちが慌ただしくなるこの時期に、自然の変化を目にすると落ち着かない心が揺れる瞬間もあります。

そんな中、いつものように姿を見せてくれた富士山は、まだ夜の余韻の残る空にすっと浮かび上がるように佇んでいました。明るくなる前の時間帯に見る富士山は、輪郭がよりくっきりと浮かび、その静けさがより強く感じられます。遠くに見える街の昊かりがちらりと点り、人々の生活が静かに始まりつつある朝の景色と一緒に収まっている様子は、本当に美しく、そして安らぎを感じる光景でした。

こうして変わらずそこに立ち続ける富士山を見ていると、自然に気持ちが整っていくような気がします。季節が移り変わっても、朝も夜も、晴れの日も曇りの日も、変わらず同じ場所にいてくれる存在。その姿は心の支えにも似ていて、忙しさや不安をふと忘れさせてくれます。

今日はどんな一日になるのかまだ分からないけれど、この景色を見られたことがまずひとつの幸せ。冷たい空気の中に少しだけ混じる清々しさ。冬独特の空の色。わずかに上る朝焼けの光。

そんな朝を迎えられたことに感謝しながら、穏やかな一日になることを願っています。