夕方4時。
日が傾きはじめ、空の色が少しずつ変わっていく時間帯。
そのわずかな隙を縫うように、富士山は赤く染まりました。
赤富士と呼ばれるこの瞬間は、ほんの数分。 太陽の位置、雲の流れ、空気の澄み具合。 どれか一つでも欠けてしまえば、同じ景色にはなりません。 だからこそ「撮れた」というよりも、「出会えた」という表現がしっくりきます。
山頂に残る雪が淡く光り、裾野には夕暮れの影がゆっくりと伸びていく。 昼と夜の境目で、富士山は一日の終わりを静かに語りかけてくるようでした。
忙しい日々の中で、時間はあっという間に過ぎていきます。 けれど、こうして立ち止まり、空を見上げるだけで、 「今」という瞬間がどれほど尊いものかを思い出させてくれます。
同じ景色は二度とありません。 今日の赤富士は、今日だけの色、今日だけの輝き。 この一瞬を大切に胸に刻み、また明日へと進んでいきたいと思います。
